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CKDについて


 

CKDの状況


透析や移植を必要とする末期腎不全(ESKD)患者は,世界中で増え続けており,2011年には,日本の維持透析患者数は約30万人となった。CKDは世界中で増え続けるESKDの予備軍であり,わが国の2005年のCKD患者数は成人人口の12.9%,約1,330万人である.




 

CKDのリスク


CKD は心血管疾患(cardiovascular disease:CVD)の危険因子である.欧米の CKD においては,透析導入される患者数よりも CVD により死亡する患者のほうが多い.わが国においても,CKD は CVD のリスクである。蛋白尿は CVD の独立した危険因子であり,蛋白尿の増加に従って CVD のリスクは高くなる.糖尿病や高血圧を原因とするCKD患者では,腎炎を原疾患とする CKD 患者よりも CVD 発症のリスクが高い



 

 

CKDの危険因子


高齢,CKD の家族歴,過去の健診における尿異常や腎機能異常,および腎形態異常,脂質異常症,高尿酸血症,NSAIDs などの常用薬,急性腎不全の既往,高血圧,耐糖能障害や糖尿病,肥満およびメタボリックシンドローム,膠原病,感染症,尿路結石などがある。


 

 

CKDの予防・改善に向けて


CKD 発症のリスクの高い(ハイリスク)群では,発症前から高血圧,糖尿病などの治療や生活習慣の改善を行い,CKD の発症予防に努めることが重要である。また,高齢化に伴い高血圧や加齢が原因で起こる腎硬化症や虚血性腎症は今後増加が予想される.高血圧の早期発見と早期治療,および減塩と規則的な運動による高血圧の予防が重要である